ロンドン行きの長距離バス(コーチ)ステーションへ
私の乗ったタクシーはすごい勢いで乗りつけた!
目の前にはロンドン行きのコーチがまだ止まっている。
「間に合った~!!」
今日のロンドン引越しをお手伝いしてくれる友達の「さくらちゃん」は
既にスタンバイしていた。
なんとかかんとかで、大きな爆発しそうな状態のトランクケース
を荷台へ積み込み、あわただしくコーチに乗り込み、まずは一安心。
ブライトンを後にする最終日ぐらい時間に余裕を持ちたかったが、
やはり、予感は的中と言ったところである。
「プシュ~ッッ。」と、コーチのドアの閉まる音がして、
ゆっくりと動き出した。
最初に海岸沿いを一瞬走る。
パレスピア(海の上のちっちゃな娯楽施設)が見える。
ここでは、留学生がたくさんアルバイトしていた。
友達はクレープ屋で働いていた。クレープをご馳走してくれるはずだったが、
行き損ねてしまった・・・・。悔いが残る。
その後は街の中心地へ向かい、必ず金曜日には、友達同士が約束しなくても
集るパブ「king and Queen 」を通りすぎる。
「あ、いつも通い続けてたインターネットカフェ。
店員さんとも やっと仲良くなったのに・・・」
「あの丘の上にはダウンおばあちゃんの家があるんだ~。」
数々の思い出の店を見ながらコーチは住宅街へと入っていき、
最後には高速道路へと向かい、いよいよロンドンへの道となる・・・。
ロンドンへの期待や希望の気持ち・ブライトンへの愛着の気持ち
お互いが複雑に混ざり合って、日本からイギリスへ旅立った時に
似た気持ちを再び味わっていた。
高速道路の横では、モコモコと白い羊達が無表情で草を食べている。
感慨にふけっていたのもつかの間、いつものように眠気が・・・。
羊パワーだ・・・。
「ぐ~~~~・・・・」
イギリスへ旅だった時と、なんら成長していない私である。
次に目が覚めた時は、
延々続くように思われていた、羊がもしゃもしゃと草を食べる光景は
いつの間にか終わり、ブライトンとは違った雰囲気の建物が軒を連ねる
住宅街の中をコーチは走っていた。
ロンドンの住宅街だ・・・。
つづきましては、ロンドンでの生活に続きます!