出発の日!!2000年4月2日

とうとう、迎える出発日当日。何を隠そう、とっても心はどんより。
彼が空港に車で送ってくれる。妹と妹の彼も同乗。父と母はまるで
どこかに私達がドライブにでも行くかのように、家の前でいたって普通
に手を振る。

なんで私はイギリスに行くなんて言い出したんだろう・・・。
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空港に着いて、私達はカフェへ。私は緊張のあまりなにも喉を通らず。
妹の彼は、「おれ!ホットケーキ!!」
「おいおい、緊張感無男(きんちょうかん なしお)・・・」
私の記憶が定かならば、彼はミックスジュースも飲んでいた。

なにはともあれ、彼のお陰で、その場の空気が和んでいたような。

「じゃ、そろそろ行かなきゃ。」

この分じゃ、泣かずにお別れができそう。
と、思ったのもつかの間。妹が、と~っても悲しそうな目を。
あっと言う間に、涙のお別れ!

私はお別れを告げて、出国審査を受けるべく、出国カードを記入しなが
泣いていた始末。
しかも、時間が実はぎりぎりだったことが判明。走りながら泣く始末。

泣きながら走ってる時に、上のほうから「なお~!」

ボロボロの顔で上を見てみると、ガラス越しに3人が手を振っている。

あの風景と「なお~!」の声は一生忘れないでしょう。

お陰で、更に一層泣きながら飛行機へ乗り込んだのでした。

飛行機の中でもず~っと泣いていたのは言うまでもありません。

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大事な入国書類が!!

飛行機に乗り込んでからず~っと、涙の波がやってきました。
時にはおさまったり、また何かをきっかけにシクシクやってました。

本当にイギリス行きを後悔した唯一の時。

しかし、泣き疲れ、現金なことに4時間もすれば、お腹も一杯、機内も
真っ暗。爆睡が私に襲いかかってきました。

ぐ~~。

起きた時、やっぱり自分はイギリスに向かっているんだと実感。

そこで、イギリスに入国するのにとても大切な書類をチェック。
必要なものは銀行の残高証明と語学学校の入学許可書。

「この人は、日本にお金もあるし、学校にも通うので、労働目的では
ないのですよ」を証明してくれる大事な書類です。

ところが、それらがまさかの 「無い!!」

留学初心者、大慌て!

かばんを真剣に探しても見当たらない!
昨日の夜、荷物をチェックしてる時は絶対入れたのに・・・。

理由は、空港のチェックインカウンターで、私が機内持ちこみの手荷物
が、あまりに多いのを見るに見かねた彼が、「一つにまとめたら?」

そこで、足指健康グッズなどはスーツケースに移されたのでした。
そのとき、運悪く一緒に入れてしまったようです。

イギリスで入国審査をするのは、荷物を受け取る前。
どうしよう・・・・。
入国拒否されて、日本に強制送還とかになったら・・・。
あ、でも、そうしたらまたみんなにあえるな~。

だめだ~。そんなことで帰ったら、一生後悔する!!(結構現実的)

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就労学生ビザ取得!!

語学学校入学許可書をもってないことに気がついてからは、
お別れの悲しみなんかどこへやら。

どうして良いかわからない!

運良く、スチュワーデスさんの一人が日本人。英語の全くダメな私は
彼女にすべてを任せることに決めた。(勝手に)

「あの~、入学許可書を荷物に積み込んでしまって、手元にないんです
が、こういう場合どうしたらいいでしょうか?」

スチュワーデスさん「ん~。困ったわね~。ごめんなさい。私には分から
ないわ。」

終わり・・・。

そうこうしているうちに、イギリスに着陸。

あ~、入国審査のカウンターまで来てしまった。
あっ。日本人ツアーガイドさんだ!助けてくれるかも!

「あの~。かくかくしかじか・・・・」
ツアーガイド「そんなん知らんわ!私は忙しいねん!」

ひっど~!!!絶対今後一切○○旅行会社は使わへんねん!!
ふん!もうどうにでもなれ!!こうなったら、スマイル作戦だ!

入国審査の為、入国カードを記入。オキュペーション?って何??
あの頃の私の英語力はひどかった。
「occupation=職業」を知らなかった。

とにかく、入国審査官のお兄さんに事情を説明。あの英語力で
どうやって伝えたのかは、夢中だったので覚えていない。

パスポートをお兄さんに預けるかわりに、荷物を先に取りに行って
良いことに。よかった。

あのあと、荷物が1時間遅れて出てくることになっても、機嫌良く待って
いたのでした。

その甲斐あってか、普通の学生ビザ+就労(バイトのできる)ビザを
運良く手に入れることが出来たのでした。

イギリスへ留学するみなさん。くれぐれも気をつけて下さいね。

※イギリスの就労ビザの取得は、すべて入国審査官の手に
  ゆだねられ、みなさんの運に任されるのです。

さあ、やっとイギリスに入国。
これからの出来事に胸を膨らませる直子でした。

日本にいる家族や彼、友達の事を思うとまだ胸が痛みながら・・・。

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ブライトンという海の町

私は最初に落ち着いて英語の勉強が出来るようにとブライトンという
海の町を選びました。
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ブライトンに着いたのは夜。

雨が降っていました。

雨が降る夜のブライトンを今でもハッキリ覚えています。

タクシーからみる景色は、オレンジ色の街灯が、ぼんやりと街を映し
出していました。私が住む家はすぐそこ。こんなに美しい街に住むんだ。

私は、その時やっとイギリスに着いたことを実感。


まだ、顔も知らない、ホストマザーに会うのをドキドキしながら
タクシーのサイドシートに座っていた。

ドライバーが私に何かを話しかけてくれるのだけれど、
ほとんど分からない。
でも、気にせずニコニコ。ドライバーもつられてニコニコ。

これでいいのだ。

これからなのだ。

タクシーが着いた先には、かわいらしい2階建てのレンガのお家と、
優しい笑顔のダウンさんが待っていた。



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紅茶学校探し第一弾

紅茶の学校探しは早速始めた。
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学校の近くのインターネットカフェで、慣れない英語のホームページと
格闘すること30分。
頭痛が・・・。

単語のほとんどが分からない・・・。

まず、ブリティッシュカウンシルから教えてもらった
”Tea council” のホームページに挑戦。
なぜか、最後にはゲームの画面になってしまった・・・。なぜ!?

次ぎに、紅茶の先生に教わった”tea and coffee museum” に挑戦。

なにか、セミナーのようなページを発見。しかし、詳しい事は何も書か
れていない。

とりあえず、Tea Council に私のその時の英語力を総動員して
メールを書いてみる。

日本語にすると 「私、紅茶好き。興味ある。なにか学校ないか?
その為日本から来た。返事待つ。」

こんな、へんな文章だったに違いない。

ともあれ、返事を待ってみよう。

今日はこれが、限界だ。

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