寮の不思議な住人達・・・

いよいよ、ロンドンでの生活が本格的に始まった。

引越し翌日に、さっそく語学学校が始まった。

学校は、驚くほどの日本人の数に驚きを隠せない!
ブライトンの倍はいるぞ~!!

クラスの3分の2が日本人。(運悪く、一番日本人の多いクラス・・・)

これで、私の生活は日本人漬けなる危険性が予測されたが、
ここに意外な展開が待っていた。

それは、寮にあった。

なんと、ロンドンにして、日本人の全くいないエリアが存在したのだ!

しかも、メンバーのキャラクターが濃厚なのである・・・。(^^;

お隣さんは、韓国人のおば様。いつもすごい色のピンク色のシャネルの
シャツを着ている・・・。年はおそらく40代・・・。おそらく未婚・・・。
その名も「ヨンジュ」・・・。できすぎだ・・・。
ちなみに、ヨンジュは英語の聞き取りはあまり得意ではないけれど、
とても良い人だ。

お向かいさん&反対隣さんは、スペイン娘3人組。
この3人は、もともと友達で、おそろしく陽気だ!!
夏休みを利用して、1ヶ月の留学に来ていた。

(ヨーロッパの人は夏休み滞在型のケースが多い。)

毎夜10時頃に「ナオコ!パブに行くよ!躍りにいくよ!」と
誘いに来る・・・。一応5回に4回は断る。

そして、毎夜中3時に帰宅しては、彼女達は陽気に「お休み~!」
と、言いながら、勢い良くドアを閉める。
私はいつも起こされることになる・・・。

極めつけは、ロシア人のオルガ。
年は19歳だったと思う。英語は堪能で良くしゃべる。
いつも理解不能なロシアンジョークの話を聞かされるが、
何回、聞いても、何がどうおかしいのか理解できない。
当のオルガは笑い転げながら、これがロシアンジョークなの!と
私の部屋に来ては披露してくれるのだ。

一つを披露してみよう。
どういう意味か知っている人がいたら、是非教えて欲しい。

お母さんがキッチンにいて、子供とお父さんがリビングにいる
設定だ。

子供 「お母さんはどこ?」(シリアスな顔で)
お父さん 「キッチンだよ。」

子供 「お母さんはどこ?」(同じシリアスな顔で)
お父さん「だから、キッチンだってば」

子供 「お母さんはどこ?」(全く同じシリアスな顔で)
お父さん 「だから、お前の為にキッチンで料理をしてるだろ!」

子供 「お母さんはどこ~!!」(怖い顔で叫ぶのです・・・。)

終わり・・・。

これだけで理解しろと言うほうが難しい・・・。

しかも、子供役をする時のオルガの顔が怖いのです・・・。
口をほんの少しだけ動かして、目はすわっているのだから・・・。


この5人+私の6人が同じキッチン・バスルームを共有していたのです。

お陰で、英語漬けの楽しい寮生活の始まりとなったのです。