とうとう、迎える出発日当日。何を隠そう、とっても心はどんより。
彼が空港に車で送ってくれる。妹と妹の彼も同乗。父と母はまるで
どこかに私達がドライブにでも行くかのように、家の前でいたって普通
に手を振る。
なんで私はイギリスに行くなんて言い出したんだろう・・・。
空港に着いて、私達はカフェへ。私は緊張のあまりなにも喉を通らず。
妹の彼は、「おれ!ホットケーキ!!」
「おいおい、緊張感無男(きんちょうかん なしお)・・・」
私の記憶が定かならば、彼はミックスジュースも飲んでいた。
なにはともあれ、彼のお陰で、その場の空気が和んでいたような。
「じゃ、そろそろ行かなきゃ。」
この分じゃ、泣かずにお別れができそう。
と、思ったのもつかの間。妹が、と~っても悲しそうな目を。
あっと言う間に、涙のお別れ!
私はお別れを告げて、出国審査を受けるべく、出国カードを記入しなが
泣いていた始末。
しかも、時間が実はぎりぎりだったことが判明。走りながら泣く始末。
泣きながら走ってる時に、上のほうから「なお~!」
ボロボロの顔で上を見てみると、ガラス越しに3人が手を振っている。
あの風景と「なお~!」の声は一生忘れないでしょう。
お陰で、更に一層泣きながら飛行機へ乗り込んだのでした。
飛行機の中でもず~っと泣いていたのは言うまでもありません。