~1年の中でほんの2週間しかないウバのシーズン目指して!
今回の旅の一番の目的は何と言ってもウバ!
ウバは一年中茶摘はしているものの、あの世界三大銘茶に挙げられるウバフレーバーが生まれるのは一年の中でほんの2週間。
そのほんの2週間のウバになると通常の値段の10倍もの値がつく事もあります。
その時期も8月中の初旬、中旬、下旬、いつ来るのかはその年の気候次第で変わります。
ですので、かなり大きな賭けをしてこのお盆のシーズンにやってきました。
ウバハイランズ茶園へ!今年のウバはどうだったのか?
スリランカに着いたばかりの時の情報では、まだウバフレーバーは来ていないという事でしたので、私達は祈る気持ちでした。
そして、今回訪れたのは、名門「ウバ・ハイランズ茶園」
この訪問に合わせて滞在ホテルもウバ地方の町バンダラウェラに移動。
ウバ・ハイランズ茶園の工場は夜中1時~5時が稼動時間。
私達は、早めにホテルにチェックインし、仮眠、夕食、仮眠、で夜中2時半にホテルを出発!
真っ暗で何も見えない道を進む事30分。
窓からこぼれる光でぼんやりと浮かび上がるウバハイランズの工場が見えてきました。
ウバフレーバーの為に、こんなところまでやって来るなんて~~。
私を始め、このツアーに参加したみんなのマニアック振りにちょっと関心してしまいました・・・(笑)
そうこうしていると、みんなの眠気も覚めてしまうほど、とっても爽やかでハンサムな青年が登場!
(なんだか、毎年茶園のマネージャーさんに心ときめいている気が・・・苦笑)
工場のスタッフかと思いきや、その方こそが、ここのウバハイランズのサブ・マネージャーさん!?
みんなあまりの若さに驚きを隠せませんでした。
しかも、出で立ちが短パンにハイソックス!?
この姿は私も記憶にある限り初めてだと思うのですが、イギリス人が統治していた時代の名残で、マネージャーの言わば制服のようなものなんだそうです。
トップのマネージャーさんはあいにくこの日は不在でお会いできませんでしたが、
みんなのハートを掴んだサブマネージャーさんが工場内を丁寧に案内してくださいました。
その日は、茶葉の準備加減で2時半から機械が動き始めたそうで、第一段階の茶葉を揉む工程の揉捻(じゅうねん)ルームはフル稼働。
葉から立ち上る青い香りに優しいウバフレーバーが混ざって、何とも言えない香りに包まれていました。
「あぁ!ウバフレーバーが薫ってる~~!!」
幸運な事に、私達が到着した週からウバフレーバーが出始めたとのこと。
ドンピシャです!!
いや~。良かった~~。
ここまで来たからには、ウバを乾燥させる時の香りも是非とも嗅ぎたい!
ところが、一番早いもので3時40分からとの事。ちょっと早く来てしまったか~~。残念!
工場内の説明が全て終わり、いざティーテイスティング!
まだ今日のものは出来ていないので、昨日のものを用意して頂きました。
そして、テイスティングしてみんなさらに目が覚めました!
「うわ!!ウバ~~!」
強烈なウバフレーバーに全員ノックダウン(><)
鮮度が良いって危険です(笑)
その後は、ウバで作ったミルクティーとジンジャービスケットでもてなしていただきながら、質問タイムとなりました。
この工場の暗さがなんとも言えません。夜中ですから!
そうこうしながら時計に目をやるとなんと3時50分!
乾燥が始まっている時間ではないですか?!
早速また工場内へ戻る事に。
そして、たっぷりと浴びました。ウバフレーバ~。
そこ一面がウバの香りに包まれていました。
今年の3月のヌワラエリアでYさんが乾燥室で「ヌワラエリアのお風呂に入ってるみたい~」と、言っていたのが頭によぎり、本当に今度は「ウバのお風呂に入ってるみたい~~」でした。(笑)
そうしていると、紅茶の葉がどんどん出来上がり、それこそ出来立てホヤホヤのウバをテイスティングさせてもらう事に!
これをテイスティングしてまたまたビックリ!昨日のものより格段に香りが強いのです。
ただ、渋みも鋭く、舌がビリビリ・・・。
実は、出来立ては独特の渋味があるのだそうです。
明日になるとそれは落ち着くのだそうです。
そんな貴重な体験を出来た事に、はるばるスリランカまでやって来て、早起きした甲斐があったというものです。
参加したみなさん。本当にラッキーでしたね。
結局4時半頃に工場を後にし、ホテルに戻り、ドライバーさんガイドさんを始め、全員朝食まで爆睡したのは言うまでもありません(^^;
ティーブローカーで出会った爽やかなウバ!!思わず10kg購入!!
ツアーの終盤にコロンボの茶商のところへ。
ここにはその週に取れた各地の紅茶のサンプルが続々と毎日送られてきます。そして、そのほとんどが翌週のティーオークションで競り落とされていきます。
そのサンプルの中からいくつかピックアップして頂いて、ウバに始まり、ディンブラ、ローグロウンティー、珍しいレッドティー。というものまでテイスティングさせてもらいました。
ウバは私達の行ったウバハイランズ茶園も混じっていましたが、もう一つ有名なアイスラビー茶園もありました。
その一つを飲んで私は感動!!美味しい~~!
ウバフレーバーがとても爽やかにそしてしっかり薫っているのです!
しかも、マイルドな口あたりで、飲み口は爽やかなのです!
是非とも日本に持って帰りたい~~!
普通はそのような取引はされないのですが、お願いしてみるものです!
OKが出ました!
10kgまでならOKと、言う事で10kg購入♪♪
皆さんにもお届けしますね~~!!
ノリタケでの工場見学のついでに、ティータイムも見学♪
はい。スシーラツアー恒例のノリタケショッピング。
今回も前回同様、工場見学+従業員のティータイム見学が加わりました。(笑)
工場で働く人達も私達がそんな事に興味を持つのが不思議のようで、始めは不審そうに見ていますが、そのうち笑顔で写真の被写体になってくれました(笑)
そして、今回はみんなが飲んでいる紅茶を飲ませてもらえるか訊ねたところ、私達の分も用意していただき、ご馳走になりました。
私達にとっては、おもてなしとして特別に作って頂く紅茶も嬉しいのですが、このローカルな紅茶の方が一際興味を惹くのです。(笑)
私達のテンションもすっかり上がり、みんなと同じ食堂に座り、一口おそるおそる飲みました。
「甘~~い!でも、美味しい~~!!」
私達がここの紅茶を飲んだ事で、案内してくださっている日本人スタッフの方々も「僕達も初めて飲みます!」と、笑いながらご一緒しました。
そして、今回800人もいる従業員用の紅茶を一手に引き受ける紅茶作りのおじさんにもお会いする事が出来ました。
これがみんなの紅茶を作るお鍋です!お風呂みたいなお鍋とおじさんのコントラストが絶妙です。
この後、私達は工場見学をさせていただき、終わった時が丁度12時。
ランチタイムを告げる「メリーさんの羊」の電子音音楽が工場に大音量で鳴り始めました。
するとノリタケの方が、「これからみんな走って来ますよ~!(笑)」
よく意味が分からないまま見ていると、続々と従業員がしかも笑顔で走って食堂に向かっていくではないですか!
まるで高校の給食の時間のようです(笑)
なんだか、日本の工場のイメージとは大分違うこの無邪気なノリタケの雰囲気がより一層私達を和ませました。(^^)
そして、このときの様子を「メリーさんダッシュ」」と名づけた今回のツアーメンバーYさん。
これから「メリーさんの羊」を聞くだびに、この「メリーさんダッシュ」を思い出すことでしょう(笑)
そして、今回も、丁寧に対応して下さったノリタケの方々本当にいつもありがとうございました。
紅茶工場で爆睡のおじさん(笑)
かなり面白かったので、載せてみました。(^^)
ヌワラエリアに向かう途中の紅茶工場「グレンロッジ」で、茶摘娘が来るのを待ちながらすっかり寝てしまっていた茶葉を計量する係のおじさん。
本当に、完全に爆睡!
ヌワラエリアで一番美味しい場所。「ティーファクトリーホテル」
今回は、ランチを食べに訪問。
カレーのコンペティションで何度も賞を取った事のあるこのレストラン。
やはりカレーを食べない訳にはいきません♪
見た目にも美しいカレー。長く旅をしているとそんな事まで分かるように(苦笑・・・)
味付けも、やはりスパイスの使い方が絶妙で美味しい!
そして、料理の飾りつけに茶葉のリーフを添えてくれているのが、紅茶をテーマに旅をしている私達にとって更にテンションが上がります♪
左:ティーミルクシェイク 右:フルーツサラダ・アイスクリーム添え
スリランカはフルーツ天国♪
スリランカはどんな食べ物があるんですか?と、よく聞かれますが、まずはとにもかくにもカレー。
それ以外は、なんといって豊富な種類&甘味たっぷりのフルーツ!
パイナップル、パパイヤ、マンゴー、スイカ、バナナは毎食のように出てきます。
どれも、甘くて非常に美味しい!
変り種は、赤いバナナ、ランブータン、マンゴスチンなどなど。
左:パッションフルーツ 右:ランブータン
特に赤いバナナは少しもっちりしていて、サツマイモのようにホクホク甘いのです。
左上:赤いバナナ ぶら下がっている:マンゴスチン
他に私の大好きな食べ物はパンケーキ(ワッフル?)
粉が良いのか、スリランカはパンも美味しいのですが、中がもっちり、外はサクサクが楽しめます♪
スリランカは日本車天国♪
スリランカをドライブしていると真っ先に気になるのが、日本車の多さ。中でもトヨタ社のタウンエースのようなワゴン車が圧倒的。
日本の中古車がとにかくそこらじゅうを走っています。
中には、日本の会社の名前をそのまま掲げたままのものも見かけます。
日本語が書いてある方が、日本製をアピールできて、かえって人気があったりするのだそうです。
中には、「立川駅前行き(どこ?)」のバスや、「成田山幼稚園」と書いたバスに大の大人が乗っているギャップを楽しむ事も出来ます。
「ピープル」というスイミングスクールのバスには、ここ最近増えているサウジアラビアの観光客が乗っていたのですが、スイミングを楽しむ子供の絵と、黒いマントを頭からすっぽり被って目しか見えていない人達とのコントラストがあまりにミスマッチで衝撃です(^^;
その中で、唯一カメラに収める事ができたこの一枚。
「キャディーさん募集中」奈良のとあるゴルフ場の車でした(^^)
●スリランカのお茶畑を車で廻る醍醐味
スリランカは、スリランカ中央山脈という山々が島の中南部にどっかり腰をすえている。
そこに紅茶の産地は密集している。
だから、標高の低いキャンディから始まって、山頂のヌワラエリアへ行く間、紅茶の味がどんどん変わっていくのを体験する事が出来る。
標高の低い方が色が濃く、甘味があり、味わいもしっかりしている。
そして、標高が上がると鋭い渋味が出てきて、爽やかな香りが立ってくる代わりに、味わいは軽くなっていく。
だから、山を登りながら要所要所の紅茶工場に立ち寄り、お茶を一服すると、味の違いを明らかに知る事が出来る。お茶好きにとっては、なんとも興味深い場所だ。
スリランカのグリーンティー
今回、ヌワラエリアへ行く途中、グリーンティーを飲む機会があった。
ここもイギリス同様グリーンティーブームなのか?
と、思ったが、そうではなかった。このグリーンティーはなんと中国へ多くが輸出されているのだそうだ。。。
また、微妙な事実を知ってしまったかも??
最後に・・・
今回の旅で、スリランカの魅力は何かをはっきりと発見する事が出来ました。
それは、去年のイギリス旅行に参加してくださったKさんが言った一言がきっかけでした。
彼女は、前回の旅行では700枚もの写真を撮った。
そして、今回ももちろんパシャパシャ撮っていたのだけれど、ふとした瞬間に彼女がこう言ったのです。
「イギリスでも写真をたくさん撮ったけれど、綺麗な風景の写真や家具の写真がたくさんだったのに対して、 今回は、景色よりも人物の写真がとても多い。これがイギリスとスリランカの楽しさの違いなのかもしれません。」
私はその言葉にはっとしました。
よく、「スリランカのどういう所が面白いのですか?」と、聞かれる。でも、その度に、上手にスリランカの良さを伝えれずにモヤモヤしていた。
でも、今はっきりと分かります。
それは、人が面白いのだと。
キャラクターの濃い人が多く、歩いている人を見ているだけで面白いのがスリランカの楽しいところかもしれません。
みんなニコニコ笑顔で、どこか子供っぽく人懐っこく。悪ふざけをしている人が多いのです。
そんな、のんびりした雰囲気の中で、紅茶をゆったり飲むと、私は本当に心から癒されているのを感じます。
それが、何より何度もスリランカに足を運びたくなる秘密なんだと今回実感しました。