今日、突然悲しくなった訳・・・。



今日、いつも滞在しているスリランカ人宅で、何気ない日常を過ごしていました。

とても蒸し暑くて、ちょっとだら~っと、していたところ、大きな音楽と共に移動アイスクリーム屋さんが家へ近づいてきます。いつもの聞きなれたメロディーです。見なくても、アイスクリーム屋さんだと分かります。

その音楽に合わせて、飼い犬なのか野良犬なのか、「ワォ~~~!!」と、遠吠えの大合唱が始まります。

一人が道に出て、アイスクリーム屋さんを呼び止めて、「チョコレートがいい??コーン付き?」と、大きな声で家にいる私達に聞いてきます。

一通りのやり取りが終わり、アイスクリーム屋さんは、再び音楽を大音量を奏でながら去っていきます。
隣の家の人が待ってましたと、こちらに笑顔を向けながら呼び止めました。

蒸し暑い中で食べるアイスクリームは一際美味しい。

部屋で、みんながにこにこ嬉しそうに、溶け始めているアイスクリームを一生懸命食べてる様子を見ていると、急に思い出しました。

子供の頃、家の前を通過するお豆腐屋さんの音を。

母が「お豆腐屋さんを止めて!!木綿一丁」と、叫ぶと、私が急いで道に出て「お豆腐屋さん~~!」と、呼び止める。

母の替りに「木綿一丁」とオーダーすると、母が持って来た入れ物に入れてくれ、お釣りを30円の所、「はい、30万円!」と、言って笑いながら私に渡してくれる。(この辺のやり取りは関西ならではか??)

そしたら、今度は、救急車が通った時には、各家々から飼い犬の遠吠えの大合唱。を思い出す。

よく考えたら、最近犬は家の中にいるので、遠吠えが気にならなくなったな~。

便利な宅配サービスは充実してるけど、なんか昔のような顔と顔を突き合わせた物がなくなったな~。
ご近所さんをあまり感じないし、生活の中に余白が少ないな~。

スリランカには今でも残ってるんだな~。

思わず口をついて出た言葉が、「スリランカにはまだあるんだね。私達日本人が失ってしまったものが…」

と、言ったら急に悲しくなって涙が止まらなくなってしまった。。

自分でも突然の事で意味が分からなかったけど、理由はあるんです。

その時代のことが、とっても幸せな「時」として思い出されること。
日本は今、物質的に満たされているけど、みんなどこか焦っていたり、孤独だったり、不安だったりすること。
幸せな「時」を持っていた人達が、突然の津波や災害で、今辛い時期を過ごしていること。

そして、こんな時、自分の愛国心の強さに気付きます。
私の生まれ育った、大切な日本が、色々な意味で辛そうなのが、とっても悲しいのです。

そんな事が頭の中を一気にグル~~~ッと、巡ったら涙が出てきたみたいです。

情緒不安定??大丈夫か私??

スリランカ人も、突然の涙に驚きつつも、涙ながらに「昔は私の家にもお豆腐屋さんが来てね…」と、必死で説明する私を優しく見守ってくれて、気持ちを察してくれました。「日本も、もっと温かい国だったんだね」と。

このスリランカも、内戦終了後、急成長しようとしています。
この豊かな「時」を保ちながら成長してくれることを、心から願います。。

今も、ブログを書いていたらまた泣きそうになって来ます。ちょっと、頭上の半月を眺めて気持ちを落ち着けます。。^^;

大丈夫!一晩眠ったら、いつもの元気な私に戻れます!寝るに限ります!(笑)